青年部研修会を開催(その1)

 名古屋林業土木協会では次代を担う人材育成の一環として青年部を組織しており、毎年、研修会や有識者等をお招きした勉強会や意見交換会を通じて、部員の資質の向上に取り組むとともに、各地域において国有林野をフィールドとする社会貢献活動などにも積極的に取り組んでいます。
 また、部員の更なる見聞を広め、より地域等の期待に応える活動を進めていくことを目的に毎年研修会を開催していますが、今年度の研修会は10月25日(木)、名古屋市において、林野庁中部森林管理局長 今泉 裕治 様に講演をしていただきました。今回は研修会に先立ち、部員36名が、国有林の社会貢献活動として名古屋市熱田区の「郷土の森」の剪定作業と環境整備を実施しました。

 中部森林管理局名古屋事務所(高橋 東 所長)が設置した「熱田白鳥の歴史館」(平成27(2015)年に開館)は、「林業の歴史と木材利用」に関する展示館及び多目的ホールで、日々来館者や生涯学習等の場として市民に利用されています。

 この歴史館に隣接する「郷土の森」は、クスノキ(名古屋市の木)を主体とする高齢級の常緑広葉樹林となっており、枝葉の繁茂やうっ閉による枯れ枝の落下の恐れなど安全面からも剪定等環境整備が課題になっていました。また、青年部では今年度の森林・林業社会貢献活動を模索する中、今般、名古屋事務所と連携して「郷土の森」の剪定、枯れ枝除去など周辺の環境整備を行いました。

指示を受けつつ安全に作業
枝葉の集積作業
隣接する会社へ及んでいる枝の切除

 「郷土の森」周辺の道路は、近隣のマンション住民や幼稚園の園児、名古屋学院大学の学生など、絶え間なく通行される人々が多く、森からはみ出ている枝葉、特に枯れ枝については、早期の除去が必要でした。しかし、高木のため高所作業車による大規模な除去作業となることから事務所職員での処理対応は困難な状況でした。今回、協会青年部の日頃の技術を活かし、髙枝鋸で落下しそうな危険木の除去や森と隣接している道路や近隣施設へおよんでいる桜の枝の除去作業を中心に実施しました。

当日の研修資料一式は会員専用サイトからダウンロードできます。→こちら