緊急安全パトロールを実施 ~小坂支部&岐阜森林管理署~

 6月13日(木)岐阜森林管理署(駒瀬勉署長)と一般社団法人名古屋林業土木協会小坂支部(新井雅支部長)は、合同で緊急安全パトロールを実施しました。

 今回の緊急安全パトロールは、先月GW明けの7日、支部会員の治山事業地で、床掘り確認中、落石が頭部に当たり一時的に気を失うなど一歩間違えば重大災害になりうる事案(5.14付け号外)が発生したことを踏まえて、支部会員の各社代表者と岐阜署合同で現地パトロールを実施するとともに、その点検結果をもとに岐阜森林管理署会議室において災害防止対策検討会を行いました。

 現場は大変急峻な谷間の中、歩道も賽の河原のような不安定な堆積岩くずのようなところを下り、点検者は現場までの移動に細心の注意を払いました。右写真→

施工地への急峻な歩道

 施工現場では、(株)梅田組梅田桂司社長から事故当日の作業内容や事故に至った状況を説明頂きました。その後、各社代表による現場点検や堤体両岸の床掘状況と上部法面状況ついて、特に仮設モルタル吹付後の差し水の状況など詳細な質疑・検討を行うとともに更なる安全対策を現場で検討しました。

安全点検の様子
災害防止対策検討会

 午後からは岐阜署会議室で災害防止対策検討会を開催し、冒頭、駒瀬 勉 署長から「今回の事故は休業4日未満であったが、一つ間違えれば大きな事故になりかねない事案であった事を踏まえ、名古屋林業土木協会小坂支部の会員の各社代表者が現地パトロールと類似災害防止に向けた検討会を合同で開催出来たことは、発注者、受注者それぞれの立場での視線で検討できる機会と言う事で大変意義あるものであり、双方から対策に対する屈託ないご意見を期待している」旨のご挨拶があり、その後「安全作業の3要素と技能安全教育」と題してご説明頂き作業を構成する〔認知〕〔判断〕〔操作〕の3要素での現場作業への教育・指導を事業者自らが行って頂きたい。との説明を頂きました。

 引き続き藤井 勝 次長からは、今回の事故を受けての署としての対応や警察による現場検証、事業体の再発防止対策ミーティング等について説明をいただきました。その後、本年度発生した第1号労働災害の概要等と、発注者綱紀保持について事例や具体例を交えてご説明いただきました。
 また、仲谷勝一総括森林整備官、田丸清彦総括治山技術官、出席会員全員から現場点検結果についてご意見を伺いこれらの内容を現場へ再周知することとして閉会しました。