現場代理人と監督職員等との意見交換会 ~飛騨4支部~

 令和6年6月19日(水)、飛騨森林管理署会議室において飛騨森林管理署主催による(一社)名古屋林業土木協会飛騨4支部の会員企業11社の現場代理人と飛騨森林管理署治山・林道工事監督職員等との意見交換会が開催されました。

 会議の冒頭、木島 伸悟 飛騨森林管理署長より、

 これまでの国有林森林土木事業の実行と当会議への参加に対し感謝のお言葉の後、昨年に続き開催した今回の意見交換会の趣旨について、働き方改革、受発注者が共に取り組んでいる「選ばれる森林土木」への署としての取り組みのほか、労働安全の確保、飛騨署が今年度から取り組む「国有林みま森隊」への協力要請などお話しがありました。

 続いて久保 喬之 次長からは請負事業体の労働災害絶滅に向けて、発注者綱紀保持対策への協力要請について、パワーポイント資料により説明いただきました。

木島 伸悟 署長と右は久保 喬之 次長

 会議では、飛騨森林管理署治山林道担当職員の皆さんの自己紹介の後、川本 淳 総括治山技術官から、今会議について、「昨年秋に開催した意見交換会で多くの意見要望が出された事柄について、署としてどのように取り組んできたか、諸々の改正がされたがこれからどう進めていくか擦り合わせをするため、事業が本格的に開始するこの時期に急遽開催したところ」と意見交換会の趣旨を説明をされ、それぞれ以下の項目について資料を用いて説明されました。説明資料は会員専用サイトにあります。

1 工事成績評定の評価のポイントについて

2 共通特記仕様書の改正について

3 工事支障木の取り扱いの改正ポイントについて

4 新積算基準の導入について

5 建設業法の改正、時間外労働規制いわゆる働き方改革に伴う適切な工期設定など、発注者、受注者双方の目線あわせについて、それぞれ説明されました。

工事成績評価ポイントを説明する川本総括治山技術官
労働災害の撲滅に向けて
受付参加者対応をする署担当の皆さん

 休憩を挟み後半の会議では、ざっくばらんな意見交換が行われ現場代理人全員から活発な発言がありました。

会議で現場代理人等から出された主な意見

○昨年秋の意見交換会で要望した袋セメント使用の対応について、今年度発注工事に早速対応していただいた。迅速な対応に感謝したい。

○間詰ブロックをカチオンで実施したいが以前は間詰へはNGとの回答であったが可能なのか?

○索道を設置した現場でコンクリートポンプ車は積み上げ計上してくれるのか?以前はみてくれなかったが。

○ICT施工に取り組みたいがどのように取り組めばよいのか?積極的に取り組んでよいのか。

○成績評定の施工プロセスのイメージアップ項目はいくつでも取り組んでよいのか?

○情報共有システムはどこの現場も導入が進んでいるのか?

○モノレールの設置基準は緩和されたところであるが、高齢化が進んでおり更なる緩和をお願いしたい。

○創意工夫の評価については、担当者によって付ける付けないがある。(主観的な部分がある)統一性をもってもらいたい。

○路体改良工事の草刈りの発注が遅いと繁茂と草本類が堅くなり除草作業が重労働となる。早期の発注をお願いしたい。

○当初設計に仮設道が1本しか計上されてなく転回場も設計されていないことがあった。コンサルや発注段階でしっかり明記して欲しい。

○床掘りで0.7㎥級が入らない川幅で0.7㎥級の設計がされていた。実行は0.45と0.2を用いた。現場実態を確認した設計をお願いしたい。

○路床安定処理については、苔が発生しやすく急勾配箇所は滑りやすい。敷砂利か何らかの工夫が必要

○伝票の提出は必須なのか?提出書類は必ず提出するもの、提示を求められた場合は提示(見せればよい)ものと区分改正がされると聞いている。また提出書類について重複するものは省いてほしい。

 それぞれの質問要望に対し飛騨署担当から応答され、早急に対応できる要望については速やかに取りかかり、制度改正の要望について上部へ進達したいとの回答がありました。

 意見交換会会議後は場所を変えての意見交換会第2部が市内飲食店で飛騨署主催で催していただき、現場代理人と監督職員等の間で更にコミュニケーションを諮られました。