令和6年度青年部(会議)研修会を開催
名古屋林業土木協会では次代を担う人材育成の一環として青年部を組織しており、毎年、研修会や有識者等をお招きした勉強会や意見交換会を通じて、部員の資質の向上に取り組むとともに、各地域において国有林野をフィールドとする社会貢献活動などにも積極的に取り組んでいます。
今年度の研修会は11月7日(木)、参議院議員会館(東京都千代田区永田町)において講演会を開催し、講師に株式会社 日本総合研究所 主席研究員 藻谷 浩介 氏と、林野庁国有林野部業務課 宇山 雄一 業務課長に講演をしていただきました。
なお、今年の研修会では、札幌林業土木協会青年会議にも参加していただき青年部員相互の親睦を深めることができました。また、日本林業土木連合協会には講師対応などご協力いただきました。さらに、会場となった参議院議員会館会議室の借り上げや会場準備には、参議院議員 渡辺猛之 議員事務所の秘書の皆様に多大なるご協力をいただきました。
当日の研修会では、午後1時から参議院議員会館B109会議室において、名古屋協会から28名、札幌協会から青年会議役員3名、林土連から3名の計37名が参加しました。研修では金子青年部長、三尾会長の挨拶のあと、名古屋、札幌それぞれの青年組織の概要についてそれぞれ部長及び副会長から説明されました。
最初の講演では、株式会社 日本総合研究所 藻谷 浩介 主任研究員から『日本の林業と山村のこれから』と題してパワーポイントを用いて時折、クイズを交えながら聴講者に質問、回答に応じた受け答えをしつつ、我々がいかに社会に溢れる情報に侵されているかを指摘するなど、熱意の講演を予定2時間を超えてお話しいただきました。
講演後、受講者からは、「自分達が暮らす田舎の将来に希望を持つことができた」「もう一度自分たちの田舎を見直して未来の地元を設計してみたい、そして、設計した未来を実現させるために、自分達が、今、何をしなければいけないのかを考え、実行に移していきたい」 といった感想が聞かれました。
講義の二つ目は、林野庁から宇山雄一 業務課長にお越しいただき、『森林・林業・木材産業の現状と課題』と題して1時間お話しをいただきました。
講演のなかではR7概算要求の概要や、近年の山地災害の発生状況、また山地災害の発生に応じて災害復旧工事も多くなっている中、入札不調事案もあることから早期に災害復旧を図るためにも、新たな取り組みとして災害査定後の公表に取り組んでいくとのお話がありました。
質疑応答では参加者から、「国有林の災害復旧予定の情報は市町の情報よりも遅いこともあり対応できないことがあった。早期に復旧計画の情報をいただければしっかり受注して対応したい」との感想意見がありました。
研修会終了後は、参加者全員により都内飲食店において意見交換会が催され、札幌、名古屋両協会や林土連とも懇親を深めました。意見交換会では、「青年組織を全国へ展開したい」と声や、中締めをしていただいた札幌協会青年会議 岸本 竜司 副部長からは「来年は是非、札幌へお越しいただきたい、今後さらに連携した活動を!」と決意表明されました。一連の研修会を通じ参加者全員が、非常に有意義な時間を過ごすことができました。