三者(発注者・施工者・調査設計者)による技術検討会
中部森林管理局治山課では三者(発注者・施工者・調査設計者)間のコミュニケーションを円滑にすることが重要であることから、設計に関する技術検討会を開催し三者の技術者等による意見交換を行いました。
日時:令和7年2月25日13:30~17:00
令和7年2月26日9:00~12:00
場所:飛騨森林管理署会議室
参加者:
○発注者 中部局治山課5名、各署総括治山技術官ほか8名
○受注者 名古屋林業土木協会各会員企業の現場代理人等36名
○調査設計者:㈱中部森林技術コンサルタンツ、㈱森林テクニクス名古屋支店 6名
総計50名

会議の開催にあたり、立澤和実 中部森林管理局治山課長から『担い手三法が施行され、ICTの活用や新技術の予定価格への反映、技術開発を推進し、適切な入札条件による発注を行うことなど各取り組みを推進していくこととしている。
一方で、受注者からは特に仮設工については、発注時から見込んでほしいとか、効率的な仮設工を検討してほしい、といった要望が出されている。また、林野庁としても人口減少が進みどんどん人手不足となっていく状況の中、昔ながらの人海戦術で間知ブロック積みによる間詰工などこれまでの工法ではなく、できるだけ施工性の良い工法を導入していく必要があると考えているところである。こうした新しい工法を積算時に組み込むためには、まず施工業者さんからどのような工法があるか?どのように施工性をよくやっていったら良いか?といった知恵をいただきたい。さらにコンサル等設計業者には実施設計に取り込んでそれらを反映していくことなど、発注段階から取り組んでいく必要がある。今回一同に集まっていただいてそれらを進めるため三者で検討していただきたい。
仮設工については任意または指定仮設の考え方をしているが、任意仮設については設計変更に見込む範囲であるとか制約がある。担い手3法においては現地において必要であるもので実際に作設するものは適切に発注時に入れていく考えも出されている。こうしたことから実施設計から反映していきたい。
この検討会では自社の現場ではこのように施工しているとか、施工性の良いものはこういった方法があるといった意見を自由に教えていただきたい。』と、今回開催する三者会議開催にあたっての趣旨を説明されました。




会議は4グループに分かれて討議が行われました。それぞれ出された意見・提案、要望・課題については、中部森林管理局治山課においてとりまとめて後日参加者に共有されることとなっています。
また、この三者会議は次回以降も実施する旨説明があり、次回は仮設工や施工方法等について、施工予定現地において検討会を行うことが検討されています。
会議資料は会員専用サイト>各種会議資料(開催済み)です。
