緊急安全対策会議を開催 ~小坂支部~
6月2日(月)名古屋林業土木協会小坂支部(梅田桂司支部長)では、支部会員代表者による緊急安全対策会議を開催しました。
これは、先月15日に岐阜森林管理署管内の林道事業で重機転落による重大災害の発生を踏まえて、類似災害の防止のため事故の検証と安全対策を検討しました。
緊急安全対策会議の開催にあたり、梅田桂司支部長より「今回の重大災害は支部会員企業で発生した事故であり、原因や作業の実態の詳細なことが分かることから、今回の事故を教訓に、より安全に作業するためにはどうするべきであったか?今後どのようにしていくべきか?について忌憚のない話し合いをして、今後も受注していく本工事(事業)に対して類似災害を発生しないようこれまで以上に気を引き締めていく必要がある。」と話しがありました。

続いて、金子工業(株)金子健一郎代表取締役から、事故当日の作業内容や事故に至った経緯等、資料により詳細に説明いただきました。説明を受け、類似災害を防止のため検討する中で、支部会員から質問・意見が活発に出されました。

主な質問・意見
・何故このホイルローダを選定したのか?
・シートベルトは着用していたのか?
・路肩の土砂は取る必要があったのか?
・その路線は事前に全体の崩土などの状況を確認したか?
・機械借上に着手する前の打合せはどんな感じだったか?
様々な意見質問が出される中でその後、今後どのように確実に安全な作業として実施していく方法がよいかを検討するため、実際に災害発生箇所の現地を確認することとし、災害発生箇所の若栃椹谷(下)林道で、現場検証とともに、林道沿線の崩土や路面の状況を全員で確認しました。


現地の林道では、今回の重機転落事故現場の箇所以外でも新たに法面崩落が発生しており、事故現場とともに崩土の状況の確認と、その除去方法など安全な作業手順について話し合いを行いました。
今後の安全対策として、安全を必ず第一として作業に臨むことが最も重要であることを踏まえて、
○事前に作業を行う路線の下見を行い、林道の状況を十分確認する。(道幅、路肩、崩土や法面の状況)
○林道の状況(狭い部分)により危険表示をしておく。(ホイルローダが路肩に寄らないように表示。赤スプレーでの石を置くなど)
○事前確認を踏まえて、作業路線の中で状況に応じた重機を選定し作業計画を立てる。(状況や箇所ごとに応じてミニバックホーとホイルローダなど機種を選択して作業すること)
といった、類似災害防止対策を全員で確認しました。