木製構造物の経年変化調査

 林業土木における木製構造物の経年変化に関する調査研究は、(一社)日本林業土木連合協会と(株)森林テクニクスとの共同研究で実施されており、平成23年から継続的に調査が行われています。

 今年度の名古屋協会が実施する調査箇所は、岐阜県中津川市付知町加子母裏木曽国有林に、平成23年施工した「コンクリート治山ダム(丸太残存型枠)」と、岐阜県加茂郡七宗町七宗国有林内に、平成22年施工した「木製水路工」が該当する調査箇所となり、去る10月10日(木)に会員の協力を得て調査を実施しました。

施工後13年経過した谷止工の木製型枠
定点調査している箇所

 当日の調査では、接近してくる大量の山蛭と戦いつつ、構造物の部材や接合部について、腐朽や損傷、欠落等の有無の確認とともに、ドライバ貫通試験により腐朽状況を調査確認しました。

施工14年を経過した山腹工(中央に木製水路工。森林化が進んでいます)
木製水路工の丸太の腐朽状況を調査