「赤沼田天保林」への道路整備 ~小坂支部~
名古屋林業土木協会小坂支部(新井雅支部長)では、下呂市役所地域振興部小坂町振興事務所と協働で赤沼田天保林(下呂市小坂町赤沼田国有林:ヒノキ 希少個体群保護林)への散策路につながる林道の除草や案内看板の清掃作業に取り組みました。→赤沼田天保林
「赤沼田天保林」は御岳山の麓の町、岐阜県下呂市小坂町にある江戸時代の天保年間(約170年前)に植栽された人工林(樹齢170年以上のヒノキとサワラ・約3ha)で中部森林管理局内で最も古い人工林です。
とき:令和6年9月10日(火)
場所:岐阜県下呂市市道小坂町赤沼田国有林林道沿線
参加者:小坂支部会員企業8社・15名、下呂市小坂町振興事務所1名、岐阜森林管理署2名、事務局 総計20名
作業内容:除草、危険木除去作業、案内看板清掃
林内には、林野庁が指定する「森の巨人たち百選」NO.56に選定されている「天保林の大ヒノキ」(幹周350cm、樹高36m)があります。これら巨樹巨木の中でも人の手によって植えられたことが確認させている希有な森林とされていることや、サワラ・スギ・カツラ・ケヤキ・サクラの大木も生い茂る多様な森林でもあり、学術研究や森林環境教育の場として活用され林内には簡易な遊歩道が整備され散策することができます。
当日は、岐阜森林管理署から駒瀬勉署長、小原弘明小坂森林事務所森林官、下呂市小坂町振興事務所から石丸直志副所長も出席され、駒瀬署長からは社会貢献活動へのお礼と、労働災害の防止について挨拶と指導をいただきました。石丸副所長からは、「地域住民の高齢化が進む中、この地域が持っている貴重な観光資源を保全していただくこのような活動は大変ありがたい。」とのお礼の言葉がありました。
赤沼田天保林では、様々な団体や教育関係者の視察がされていますが、来月10月には全国森林レクレーション協会による現地研修会が行われるなど、今回の整備により入り込み車両がより安全に通行できるようになりました。