「白木峰」登山道への整備作業 ~古川支部~
名古屋林業土木協会古川支部(柳七郎支部長)では、令和6年9月7日(土)会員5社12名が、富山県と岐阜県の県境に位置する「白木峰」登山道につながる林道の除草・整備作業をフォレスト・サポーターズ活動の一環として実施しました。
この林道は飛騨森林管理署(高山市:木島伸悟署長)が管理する万波林道で、今年3年目となる取り組みです。
白木峰(しらきみね:標高1,596m)は、富山県富山市と岐阜県飛騨市の県境に位置し、山頂に広大な草原と様々な高山植物がみられるのが特徴です。白木峰を中心に富山市と南砺市にまたがって「白木水無県立自然公園」に指定され,日本三百名山、ぎふ百山にも選定されています。
山頂はニッコウキスゲなどの高山植物が多く自生する草原で、毎年7月上中旬にはニッコウキスゲ大群落が一斉に花を咲かせます。周囲に金剛堂山以外に遮り物がなく,両白山地や飛騨高地、立山連峰などの各山々の展望に優れ人気のスポットとなっています。山頂へは、富山県側からは山頂近くの標高1,300m付近まで車道が伸びており、車道終点から約40分で山頂に立てることから多くの登山客は富山県側から登頂されます。
岐阜県側からは 飛騨市宮川町の万波川上流部の小坂谷からの登山コース(およそ3時間)がありますが、日常整備されていないため笹薮が繁茂し危険個所も不明なため登山者の遭難事故が懸念されていました。近年は、岐阜県側からの登山者が増加していることから、飛騨市においては安全な登山をしていただくためにも登山道の再整備と周辺環境の継続的な保全が課題となってきました。今後もこの課題の解決に向け(一社)名古屋林業土木協会古川支部では引き続き社会貢献活動として地域の要請に応えていくこととしております。