安全パトロールを実施しました ~愛知支部~

 令和6年12月23日(月)愛知森林管理事務所と名古屋林業土木協会愛知支部(安藤 和央 支部長)は合同の安全パトロールを開催しました。

 当日は、愛知森林管理事務所からは伊藤 淳 総括森林整備官、岡庭 敏夫 総括治山技術官、稲垣 明敏 主任森林整備官、磯部 陽平 治山技術官が、愛知支部からは5社7名と協会事務局が参加し、設楽町の段戸国有林「段戸(西川)復旧治山工事」と豊橋市の豊橋国有林「豊橋(石巻)治山施設災害復旧工事」現場をパトロールし安全点検を行いました。

 愛知県内であっても施工地は標高800mほどあり気温は-4°と冷え込む現場では、凍土となった中、床掘り作業が行われています。パトロールので講評では、林道から施工地までは近距離ですが、仮設道を作設し資材運搬が行っており、重機と歩道を兼ねている部分もあることから立ち入り禁止区域を明確にすることなど意見がありました。また、作業路に急傾斜なところもありぬかるみによる滑り、転落等に注意することなど発言がありました。

段戸(西川)復旧治山工事
木製校倉式土留工と丸太筋工
丸太筋工設置のための床掘り作業の様子

 午後からは2箇所目の豊橋市の豊橋国有林「豊橋(石巻)治山施設災害復旧工事」現場をパトロールを行い安全点検を実施しました。

 当該施工地は令和5年6月豪雨による治山施設崩壊により下流域への保全を図るための復旧工事が行われています。当施工地においても資材の搬入が困難であり、一部仮設道を作設しケーブルクレーンによる資材搬入により実施されていました。

点検結果の講評では、石巻山への一般登山者が工事現場を通過することから、誘導員によるケーブルクレーン運転中の通行人の一旦停止措置など安全確保をはかることや、施工地までの通勤歩道はかなりの急傾斜地であり一定の安全性を保つことができる階段や手すりなどの保安設備の設置する必要があるなど指摘がありました。

豊橋(石巻)治山施設災害復旧工事 遠方は「三ツ口池」

災害により損壊した既設ブロック積みの小割作業
作業状況を確認する点検者
ケーブルクレーン先柱
小割した既設ブロックをケーブルクレーンにより搬出