能登半島地震における被災地支援(その1)
中部森林管理局と名古屋林業土木協会との間で協定締結している国有林防災ボランティア制度に関する協定に基づき今般の能登半島地震被災地への緊急支援を行いました。
1 概要
地震により山地災害・土砂崩壊等への応急対策に必要なブルーシートや土嚢袋の数が圧倒的に不足していることから、石川県から林野庁へ支援要請があったことを受け1月5日午前から6日にかけ、富山、岐阜、愛知県内の森林管理署等及び当協会各会員企業の提供可能な支援物資の被災地(石川県庁)への運搬の協力依頼があったものです。
協会では降雨・降雪前に早急な搬送支援を求めているとの情報でもあったことから短時間(連絡対応可能な会員で5日午後から6日午前の荷物発まで)で集められるものをトラック2台で集荷しつつ支援物資搬送先の石川県庁へ搬送しました。
1号車(株式会社 長瀬土建)は飛騨森林管理署を10時に出発し12時に石川県庁へ搬送しました。
2号車(株式会社 所組)は岐阜県本巣市(会社)を8時出発し(岐阜支部会員5社分積載)岐阜森林管理署で資材を追載し12時に出発、15時に石川県庁へ搬送を完了しました。
2台のトラックが搬送した支援物資は、岐阜県内各森林管理署等(飛騨、岐阜、東濃、技術センター)及び富山森林管理署と、名古屋林業土木協会6支部33会員企業(神岡、古川、荘川、久々野高山、小坂、岐阜)からブルーシート560枚、土嚢袋3.020袋(うち1t袋450袋)、アンカー、PPロープ、立入禁止テープなどです。
1号車(飛騨高山発運搬トラック:株式会社 長瀬土建)
2号車(本巣市発岐阜署(下呂市)経由運搬トラック:株式会社 所組)
追加掲載日:2024/1/18
支援物資として搬送したブルーシート及び土嚢の活用状況の写真(下2枚)が林野庁から林土連を通じて情報ありました。(石川県庁から林野庁業務課へ御礼の連絡とともに送信されたものです。)
また、林野庁発行のモクレポ(令和6年1月 NO.28)P2下段)にも協会の被災地支援(ブルーシート)関係が掲載されました。
林野庁はMAFF-SAT(山地災害緊急支援チーム)として「能登半島地震山地災害緊急支援チーム」を編成、石川県と連携し、奥能登地域における避難所・集落周辺の森林や既存治山施設の危険度点検、山地の被害状況の把握や復旧対策に向けた技術的な支援が行われています。(リンク先P2参照及び下図)
斜面に亀裂等が確認された箇所は、提供されたブルーシートを石川県との災害協定に基づき、石川県森林土木協会が応急措置を実施しています。 → 林野庁モクレポ(No.28)