安全パトロール&安全会議 ~小坂支部~
令和5年8月2日(水)、(一社)名古屋林業土木協会小坂支部主催による岐阜森林管理署、高山労働基準監督署との合同安全パトロール及び安全会議が開催されました。
当日は、岐阜森林管理署からは駒瀬 勉 署長、永瀬庄栄次長ほか7名の担当官、高山労働基準監督署から永田陽一署長、奥洞雄也安全衛生課長、協会から小坂支部8社9名と協会事務局が参加し、午前中は、2班に分かれて大洞国有林の鹿山復旧治山工事、阿多粕鈴蘭林業専用道新設工事、乗政国有林の乗政復旧治山工事現場のパトロールを実施し、午後からは岐阜森林管理署会議室において安全会議が開催されました。
安全パトロールでは、全員で施工地の点検を行った後、高山労基署永田署長及び奥洞安全衛生課長からそれぞれ講評をいただきました。また、午後からは安全会議では、午前に点検を行った際それぞれ指摘された事項を写真を用いて代表が説明を行いました。
主な内容は、
○地形、地質の状況から、落石・崩落があった場合の避難場所の設定明確化、避難訓練の実施、通行車両の安全確保、豪雨時前後における対応
○日ごと或いは時間毎に刻々と変わる作業内容の変化に応じたリスクアセスメントが出来るか?KY活動が出来ているか?
○各施設や安全活動など安全チェックリストに基づき指摘事項を共有しました。
安全会議では、高山労基署奥洞安全衛生課長より林業災害防止対策として、災害発生状況、事例と原因、時間外労働時間における受発注者の責務などについて安全指導をいただきました。その後永瀬岐阜森林管理署次長より中部森林管理局における労働災害の発生状況について説明がありました。
終わりに、駒瀬 岐阜森林管理署長より総評を受け、最後に永田 高山労働基準監督署長より、更なる安全活動を推進するためにも、林業においては伐倒災害(かかり木処理)が跡を絶たない。法律ルールが守られていない。現場で徹底することは難しいが、ルールを守ることは働く者の身の安全を第一に考えることであり最優先される。
また、現場パトロールの実施する際、作業を止めてしまっている場合が多い。このため何をしているのかがわからない、どこにどんな危険が潜んでいるのかがわからない。労働災害を防ぐ方法として何が出来るのかを発見するためにも今後より効果的なパトロールの実施方法を検討してもらえればとのコメントをいただきました。