林土連第1回理事会が開催されました
日時、場所:令和5年1月27日 東京都 海運会館302会議室
○新谷林土連会長挨拶
R4年度予算、目標2600億円を達成、予算要望活動に取り組まれた各位に感謝
○橘 林野庁国有林野部長挨拶
昨年度の自然災害やここ数日の大寒波など気候変動が変化している。
R4年度予算については、林野関係予算3057億円のうち公共事業費1875億円で補正予算と合わせ2634億円となり、目標としていた2600億円(H21の民主党政権前の水準)を5年連続達成した。予算確保に尽力いただいた関係団体に感謝するとともに、確実な事業の執行が求められる。円滑な実行にご協力願う。
予算が決まったばかりであるが、既にR6予算の動きも活発となっており、防衛費、子育て支援策で増税が議論されているほか、農水省内では食料対策予算の玉込めが検討されている。森林土木予算確保へ取り巻く情勢は厳しいものがあるが、安全確保を第一に確実な事業執行をお願いしたい。といったご挨拶がありました。
○嶋田理業務課長挨拶
・予算確保への御礼とともに、熱海土石流災害の問題で、盛り土、残土処理が注目を浴びてきている。丁寧な施工をお願いする。
○山内三津雄企画官からの説明
・補正予算の執行にかかる入札・契約手続きの円滑な実施について、特に事業執行の迅速化効率化に大きな効果が見込まれる工事については、指名競争入札方式で実施しても差し支えないとする通知を各局あて12月に発出している。なお、実施に当たっては林野庁との協議を行う。
・選ばれる森林土木(ESD)について、R3年度から取り組んでいるが、R4年度の取り組みとして特に改善要望した事項が局署へ行き渡っていないことが大きな課題となっている。このため、新年度は林野庁担当が直接局署を巡回指導を行う予定。
<主な質疑応答>
Q:情報共有システムは当初発注でみてなくても、変更でみてもらえるということか?
A:発注者でみることができる。リース料は共通仮設費で、インフラ整備にかかる費用は変更契約でみる。なお、システム自体は低価格になってきており(リース料は月6600円、アンテナ設置費用は36000円くらい)導入を積極的に検討してもらいたい。
Q:鋼材価格が高騰している、スライド制でなく設計変更でみてもらえないか?
A:積算段階で最新の価格で積算されるよう指導したい。
Q:概算数量発注が多くなってきている。安全管理に伴う施設設置にはお金がかかる、安全施設など必要な施設のものは事前に確認して発注してもらいたい。
A:構造物を作るとき概算数量では難しい。安全関係でどのあたりに問題があるのか要望を踏まえ検討したい。
最後に林野庁から、もはや発注者からこうやれ!とは言えない時代であり、受注者と協議してよりよい仕事をしていくことが重要となっている。とのお話しがあり閉会しました。
○その他
林土連技術現地研修会はR5年度は青森協会が担当となりで仙台市で開催されます。また、R6年度は大阪協会が担当となります。このほか、林土連定時総会及び関連行事について審議されました。