林土連第3回理事会が開催されました

日時:令和5年12月6日(火)  場所:東京都 海運会館303会議室

 理事会には林野庁から橘政行国有林野部長が来賓出席されました。また理事会終了後に引き続いて意見交換会が開催され青山豊久林野庁長官が出席され盛大に開催されました。

○新谷龍一郎 林土連会長 冒頭挨拶(要旨)

・補正予算及びR6予算について、森林整備・治山事業で745億、災害予算で332億円の予算となっている。いずれも前年度を上回っており受注者として有り難いことであり予算確保の取り組みに感謝する。一方では当初予算の先食いとなることのないよう注視するとともに、引き続き各地域の先生方への要請をお願いする。
・2024問題について、時間外労働の罰則化の対応は、各企業で現場技術者の対応を検討されていることと考えるが、受注規模など魅力あるものでないと若い人も来ない、署の担当者にも耳を傾けていただき更に受注環境を良くしていただくよう取り組みをお願いする。
・本日の理事会では決算、予算、事業計画について、また林土会長表彰者について決定していただくとともに、林野庁からは補正予算の概要などについてお話いただくこととなっている。

○林野庁 橘 政行 国有林野部長 来賓挨拶
・山地災害について、今年も福岡からはじまり全国各地で豪雨等による山地災害が発生した。11月15日現在の山地災害被災額は、904億円(対前年度112%)(うち国有林は140億円)この数字はここ数年では最も多い年となったところ。会員企業の災害対応に感謝するとともに強靭化の対応をはじめとする防災力の強化に努める必要がある。

・R5補正について11月29日成立、防災減災、PTTで745億円、国有林は354億円昨年を上回る措置ができご支援に感謝する早期発注に努めてまいりたい。引き続きR6予算はお詰めを迎えているが補正と合わせ2660億、できれば2700億円を確保したいと考えている。
・労働災害防止について、重大災害の根絶をとお願いしてきたところであるが、生産事業で11月27.28日と立て手続けに重大災害が発生した。今年度は合わせて4件発生したことになる。労働災害の根絶は最も重要なことである。安全作業に徹してもらいたい。

○島田 理 業務課長
・強靭化計画5カ年の4回目の補正予算となるが、今回は基の計画枠にプラスアルファされてついている。今日の資材・燃料価格高騰などを反映されたと理解しているが、強靭化、災害防止に向けしっかりやれと、国民の理解醸成があったものであり、これまでの予算確保、運動、働きかけお礼申し上げる。次回は補正予算とあわせどのようになったかお話したい。
・選ばれる森林土木の取り組みは、受注者、発注者、設計者も含め、これから森林土木を継続していくことが困難となるのではないか!という強い危機意識から取り組んでいるということであり、更に取り組むとともに周知していきたい。
・ICT工事は、人がどんどん減っていく中で、施工管理、竣工検査にしろ人手をかけずに実施することを追求しなければならない。様々な機会で局署に伝えていくので取り組みを理解していただきたい。

○山内三津雄 業務課 企画官
・2024問題に対して対策の取り組みについて説明
今年5~6月にかけて全局で実施された「選ばれる森林土木」林野庁キャラバンの実施総括をアンケート結果を踏まえて説明されました。
・ICT工事にかかるアンケート調査結果について説明
 労働環境2024問題は避けて通れない課題である。極的に取り組まなければならないことであるとともに、山の崩れを治すには我々にしかできないと考えている。引き続きご意見ご要望をいただきたい。とお話しされました。

 理事会では、R5年度決算見込み、R6事業計画案、各協会から推薦のあった林土連会長表彰者など、事務局から説明示され承認されました。また、役員の改選について、各ブロックの理事の中から選考委員が選任され、選考委員会が開催されました。

← 理事会終了後に行われた意見交換会では、青山 豊久 林野庁長官が来賓出席されました。

 また、計画課、業務課からの多くの担当官の皆さんが出席され、現場実態の情報交換や意見交換が行われました。