林土連第1回理事会が開催されました
日 時:令和8年1月22日(木)13時30分~ 場 所:東京都 海運会館302会議室
理事会開始前に、林野庁から、長崎屋圭太国有林野部長、藤原司業務課企画官が来賓出席され、令和8年度予算案や最近の情勢、ESDの取り組みなど説明がされました。また、理事会終了後には、尾木浩典 近畿中国森林管理局石川森林管理署 奥能登地区山地災害復旧対策室長から「能登半島地震及び奥能登豪雨による被害と復旧対策」について講演をいただきました。


<新谷龍一郎林土連会長挨拶要旨>
昨年の主要な出来事では、気象災害として2月は極端な少雨(例年の3%程度)により岩手県大船都市で約3,370ヘクタールの森林が延焼する国内最大規模の山地災害が発生、8月は伊勢崎市で国内最高気温41.8度を観測、夏の平均気温が統計開始以降1位の異例の暑さを記録した。気候変動の影響や進行を各地域で身をもって実感した1年であった。
令和8年度予算では林野公共事業予算として約2,814億円を確保(令和7年度補正予算と合わせて)された。林野庁の皆様のご尽力また会員による地元国会議員や関係機関への積極的な予算要望活動をしていただた。しかし課題としては近年の資材価格高騰、人件費上昇、ICT・デジタル技術導入に必要な資材購入経費等を考慮すると、楽観視できない状況である。今後経済は緩やかな回復傾向が予想されるが、業界が取り残されないよう、予算確保の継続、業界のイメージアップ、労働生産性の向上に取り組んでいく必要がある。午年(令和8年)は成長・成功・繁栄のシンボルとして縁起の良い年とされており、森林土木事業の発展と技術向上に一層努力する。本日の議題は2月17日の定時総会に向けて、令和7年度事業報告、決算、新年度予算、役員改選について審議していただく。
<長崎屋圭太 国有林野部長来賓挨拶>
理事会の開催にあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。特に3点、お伝えしたいと思います。
1点目、まず、新年度予算の概算決定でございます。既にご案内の通りと思いますけれども、林野庁全体でですね、総額3112億ということで、一般公共につきましては1899億円ということで、対前年101%になったわけでございまして、まあ、伸びからするとですね、近年の水準を上回る伸びが確保できました。これも皆様方の本当に現場からの声をですね、上げていただいたおかげだと思っております。本当に感謝を申し上げます。ありがとうございました。 また、あの、新谷会長からお話がありましたようけれども、林道につきまして言及がございました。その通りでございますけれども、あまり林道というとですね、他のところからまた怒られますので、特に言いませんけれども。ここ数年ですね、やはり、施業に必要な道の整備というのが遅れている。予算が十分に無いというのは、その通りでございましたので、そういったことも踏まえた予算案にさせていただいております。各局にはですね、これを有効に、本当に地域の力になるような路線選定と工事に努めてほしいというお願いをしております。どうか、せっかくの予算ですから、大事に使って、未来の森林のために良かったというふうにしていきたいと思いますので、ご協力を何とぞよろしくお願いいたします。予算については金額をいろいろ言っておりますけども、それ以上の人件費、資材高騰が現実にあるわけでございますので、やはり事業量をですね、落とさずにどうやっていけるのかということを考えながら、予算編成もですね、ただ金額だけ対前年何%と言ってるだけじゃしょうがないと思っております。その辺は実は政治家の先生ともそういう話をしておりまして、事業量をどう確保するかということを今後ですね、強く考えていきたいと思いますので、ご協力をお願いしたいと思います。

2点目、その関係で言いますと、やはり ESD、選ばれる森林土木でございますけれども、現在ですね、歩掛りに関する施工実態調査をやっておりまして、その調査結果をですね、施工結果、踏まえてですね、歩掛りの改正を行います。これは来年度から改正する予定でございます。また、あわせてですね、調査業務で有識者をヒアリングするためのお金とかですね、そういったものを歩掛かり計上する予定でございます。いろんな工夫をしております、工夫を考えておりますので、これにつきましてもですね、各局でキャラバンを実施いたします。そのようなところで意見照会しご理解いただいて一歩でも二歩でも前に進めて参るのでご協力をお願いします。
3点目、林野火災の件で、本日16時から気象庁、消防庁、林野庁で共同の記者会見を行います。これは特に四国九州東海で12月以降の降雨がここ30年で最小ということでございまして、日本海側は大雪でありますが太平洋側はカラカラ状態なので注意を呼びかける記者会見をする予定です。そういうこともありまして皆さんにおかれましても火気の使用に十分注意をお願いいたします。
最後ですが、今年昭和100年ということで各政府機関が記念行事を行うことになっています。林野庁国有林では記念分収造林を行うこととしています。ご存じの通り分収造林といえば今までであればスギヒノキカラマツを植えていただいて50年経ったら伐採し分収するというのが普通であったが、昨今の事情からそういったものではなくて用材利用を目的としない広葉樹とか国土保全とか生物多様性、自然再生を目的とした分収造林、グリーンシェアリングと名付けて実施します。既に各局全国で100カ所以上の箇所を選定いたしまして、公募しております。この分収林に参画していただいた企業様には毎年毎年の造林活動でどれくらい環境に貢献したかCO2をどれくらい吸収したかとか水をどれくらい蓄えたかとかを我々の方で計算してお渡しする。企業様はそれを自社の環境貢献にアピールしてもらう。そういったことを今年始めます。現在いろんな業界の方々、銀行含めいろんなところを回って斡旋話しているところです。どうか林土連の皆様におかれましてもご協力をお願いしたいと思っています。国有林もお金が無くて再造林するお金が無いのでそういった事情もあるわけですが、このグリーンシェアリングが進めば再造林経費負担が減って林道にまわる予算が増えるかもしれない!ということでございますのでどうかご協力をお願いいたします。→「昭和100年記念分収造林」(グリーン・シェアリング)
いずれにしましても、今年一年予算の確保も含め森林土木事業が進むように努力しますので引き続きのご指導ご鞭撻をお願いいたします。



