合同安全パトロール&安全会議を開催しました ~小坂支部~
令和8年9月7日(月)、(一社)名古屋林業土木協会小坂支部(梅田 桂司 支部長)主催による、岐阜森林管理署(神崎 弘治 署長)及び高山労働基準監督署(青木 健次 署長)との合同安全パトロール及び安全会議が開催されました。
当日は、岐阜森林管理署から神崎弘治署長、芳沢真一次長ほか8名の担当官、高山労働基準監督署から青木 賢次 署長、堀 敦 安全衛生課長、小坂支部会員7社8名及び協会事務局が参加しました。

午前中は2班に分かれ、A班は濁河国有林の「濁河オリシキ林道(オリシキ)2号橋梁改良工事」、B班は小川長洞国有林の「小川長洞(長洞)復旧治山工事」の各現場において、安全パトロールを実施しました。
安全パトロールでは、各班に分かれて施工地の安全点検を行った後、それぞれの現場において、高山労働基準監督署の青木署長及び堀安全衛生課長から講評をいただきました。
合同安全パトロールの開会にあたり、主催者を代表して梅田小坂支部長から、「本年3月に当支部会員企業の会長が現場で死亡するという災害(低体温症)が発生した。この災害を踏まえ、工事施工地までの通路や仮設道も含め、安全という意識を持って点検してもらいたい」との挨拶がありました。
続いて、青木高山労働基準監督署長から、「高山労働基準監督署管内の今年度の労働災害発生件数は、既に前年度並みとなっており、大変憂慮している。特に林業における労働災害は減少していない。かかり木処理に伴う災害の防止対策について、注意・啓発をお願いしたい」との挨拶がありました。
また、神崎岐阜森林管理署長からは、「中部森林管理局管内の令和7年度請負事業体における労働災害は7件発生している。残念ながら当署管内においても死亡災害が発生した。奥地で作業条件が非常に厳しい現場も多い。本日は多くの目で現場を見ていただき、労働災害防止に努めてもらいたい」との挨拶がありました。
濁河オリシキ林道(オリシキ)2号橋梁改良工事
受注者:金子工業(株)







小川長洞(長洞)復旧治山工事
受注者:松田建設(株)







午後からは岐阜森林管理署会議室において安全会議を開催しました。午前中のパトロールで指摘された事項について、班の代表者が写真を投影しながら説明するとともに、参加者から点検結果や現場で感じたことなどについて発表がありました。最後に、青木高山労働基準監督署長から総括講評をいただきました。
安全点検の講評後には、堀 敦安全衛生課長から「労働災害の未然防止について」と題して、①労働災害の発生状況、②熱中症対策、③高年齢者の労働災害防止等について、安全指導をいただきました。

【安全会議で発表された主な講評・感想・指摘事項】
A班 濁河オリシキ林道(オリシキ)2号橋梁改良工事
○ スターリンクを設置し、常時連絡可能な緊急連絡体制が整えられている。
○ 通信環境に加え、快適トイレなどの設備も整備され、作業環境が充実している。また、各種工事関係の掲示板等の表示も良好である。
○ 電気配線の一部が水たまりに入っている箇所があるため、延長コードの引き回しを適切に行うこと。
○ 現場事務所に入る扉の前に階段または一段の踏み台を設けるなど、つまずき・転倒防止の措置及び足場の安定を図ること。
○ KY活動、リスクアセスメントが実施されているが、作業動作におけるポイントも記載し、より一層事故防止への意識を高めるよう取り組んでもらいたい。
○ 岐阜森林管理署から現場まで、曲がりくねったカーブの多い県道を経由して約1時間の通勤を要する。対向車との接触など、特にもらい事故に注意してもらいたい。また、林道の路面の凹凸も多く、作業の疲れに加えて日々の通勤による疲労も大きいと考えられるため、体調管理を行い、安全に作業を終えてもらいたい。
○ 通勤時は十分注意するとともに、通勤によるストレスも考慮し、夕暮れが早くなる時期でもあることから、引き続き安全運転を徹底してもらいたい。
○ 技術提案として採用された新たな工法「アルティメットパネル工法」について、足場内が非常に明るくなり、塗装作業の品質向上にもつながることが確認できた。
B班 小川長洞(長洞)復旧治山工事
○ 急斜面の作業歩道にステップ階段が設置され、安全に歩行できる作業路となっており推奨。
○ 林道の法頭に落石が想定される転石が見られたが、適切な処置が講じられている。
○ 通勤に使用する林道を自主的に整備するなど、安全な通行に配慮している。
○ 救急箱の内容が充実しているほか、ヒルよけスプレーも設置され、有効な対策が講じられている。
○ 現場にAEDが設置されており、模範となる安全対策として参考になる。
○ 工事看板類についても、安全対策に十分配慮した表示がされている。
○ 現在は仮設道の作設段階であるが、本工事の施工段階では避難場所を明示してもらいたい。
○ 仮設道の施工中は、重機作業の際に必ず誘導員・見張りを配置するなど、安全確認を徹底してもらいたい。
○ 今後、本体工事に入った際には、現場事務所から施工地まで100m以上離れているため、救急箱など緊急時に必要となる物品を施工地にも配置することを検討してもらいたい。
○ 支障木伐採作業の真っ最中であることから、かかり木処理などについて、安全な作業手順を徹底してもらいたい。
○ 常に地山の状況を確認し、安全を確保した施工をお願いしたい。

