「赤沼田天保林」への道路整備に取り組みました ~小坂支部~

 令和8年10月28日(水)、名古屋林業土木協会小坂支部(梅田桂司支部長)は、下呂市役所農林部、岐阜森林管理署と連携し、下呂市小坂町赤沼田国有林内の林道沿線において、除草及び危険木の除去作業を実施しました。→赤沼田天保林

 当日は、小坂支部会員企業7社から15名が参加したほか、下呂市農林部から1名、岐阜森林管理署から2名、協会事務局1名の計19名が参加し、地域の貴重な森林資源を保全するとともに、来訪者が安全に利用できる環境づくりに取り組みました。

 とき:令和8年10月28日(水)

 場所:岐阜県下呂市市道小坂町赤沼田国有林林道沿線

 参加者:小坂支部会員企業7社・15名、下呂市農林部1名、岐阜森林管理署2名、事務局 総計19名

 作業内容:除草、危険木除去作業

 赤沼田天保林は、御嶽山の麓、岐阜県下呂市小坂町赤沼田国有林に位置する「ヒノキ希少個体群保護林」です。江戸時代の天保年間に植栽されたとされる、樹齢170年以上のヒノキやサワラを中心とした約3ヘクタールの人工林で、中部森林管理局管内で最も古い人工林として知られています。

 林内には、林野庁が選定する「森の巨人たち百選」のNo.56に選ばれた「天保林の大ヒノキ」があります。幹周約350cm、樹高約36mに達する巨樹で、人の手によって植えられたことが確認されている点でも、極めて貴重な森林です。また、サワラ、スギ、カツラ、ケヤキ、サクラなどの大木も生育し、多様な樹種からなる豊かな森林環境が形成されています。こうした歴史的・学術的価値を有する赤沼田天保林は、学術研究や森林環境教育の場としても活用されており、林内には簡易な遊歩道が整備され、森林の魅力を身近に感じながら散策することができます。

 当日の作業開始時は降雨があったため、道の駅「小坂はなもも」に集合し、同施設の一角をお借りしボランティア作業開始の開会セレモニーが行われました。岐阜森林管理署の神崎弘治署長、小原弘明小坂森林事務所森林官、下呂市農林部の和仁林業対策監が出席されました。その後、作業箇所を6区分に分けそれぞれ班分けを行い作業に向かいました。

作業開始前の打合せ
梅田桂司 小坂支部長
神崎弘治 岐阜森林管理署長
和仁 下呂市役所農林部林業対策監

 神崎署長からは、地域における社会貢献活動について、「それぞれの国有林の地域での社会貢献活動は、我々が手の届かないところ、かゆいところへの手が届く取り組みであり、大変ありがたい」と感謝の言葉をいただきました。また、作業に当たっての労働災害防止についても挨拶と指導があり、参加者は安全に十分配慮しながら作業に取り組むことを確認しました。

 和仁 下呂市林業対策監からは、赤沼田天保林は下呂市小坂町の貴重な歴史的観光資源であり、最近では台湾から約30名の視察団が訪れるなど、国際的にも注目されているとの紹介がありました。さらに、地域住民の高齢化が進む中、地域が有する貴重な観光資源を保全する今回の活動は大変ありがたいとのお言葉をいただきました。

除草作業の様子

 赤沼田天保林には、さまざまな団体や教育関係者が視察に訪れています。今回の活動では、林道沿線の除草と危険木の除去を行い、来訪者の安全確保と利用環境の改善に努めました。これにより、来訪者の車両がより安全に通行できる環境が整いました。

 小坂支部では、今後も関係機関や地域との連携を大切にしながら、森林土木技術を生かした社会貢献活動を通じて、地域の貴重な森林資源の保全と、安全で快適な利用環境の維持に取り組んでまいります。

ボランティア作業に参加された皆さん